7月には新しいエコーの器械を皆さんの出資金で買っていただきました。14年前のものと比べれば値段は安くなり性能は断然よくなって自動的に計測・計算してくれます。ありがとうございます。(脂肪肝の計測・数値化もできますので是非にご利用ください。)
AIは便利?初めてAIを知った機会は
このごろは診察に電子カルテで利用できるAI(電子頭脳)を使うことが増えてきた。たとえば「膝が痛いときに自分でできる体操の資料を作ってちょうだい」とか「糖尿病の人でも飲んで大丈夫なスポーツドリンクを教えて」と聞けば瞬時に資料を作ってくれる。これをプリントすれば患者さんも納得・笑顔である。いろんな資料を作って準備したこれまでの苦労が嘘のようだ。
もう25年前になるのか?スピルバーグの「AI」という映画があった。かわいらしい子役のアンドロイドが自分の身体を人工的に作り変えて成長していく、長く生きた末に伴侶となった人間の女性と添い遂げる。絵本「100万回生きねこ」のストーリーと重なるような感動のラストであった。成長した主役はロビンウィリアムスであったと思う。この話は人工知能が愛の心を持つようになって恋をして自分の身体を大人に作り変え更には老人になって死んでいく、AI(愛?)が人工の肉体を作っていくはなしでもある。進化するのは人工知能だけではなく人工の手足、人工の肉体も平行進化する。
人口の肉体・義体
人工の人体パーツのことを「義体」呼ぶのだがSF・アニメでは昔からよく使われる素材である。古くは「サイボーグ009」=肉体を事故で失った主人公がサイボーグとしてよみがえり「悪」と闘うお話だ。同じように脳は保たれていながら失った肉体の一部を補うことで生きていく機動隊=「攻殻機動隊」というアニメシリーズがある。これも20年以上前に劇場初演され熱烈なファンがいるストーリーである。主人公の少佐・草薙素子は「悪」との戦闘で失った肉体を義体で補いながら戦い続けるのだが補うパーツはどんどん増えていく、脳の機能も埋め込みの人工知能で補ってネットの世界と自動・自発的に回線でつながり同化することもできるようになる。さらに素子の肉体は削られて、ついには脳核だけになってしまうが彼女の記憶や感情のデータ、人格そのものもネット世界に残ってゴーストとしてさまよい続けている。しかし、果たして彼女を愛する同僚バトーによって現実世界へ戻ることができるのだろうか、乞うご期待。
大切なものは
私のアニメ・SF好きは鉄腕アトムの手塚治虫から植え込まれたもので70才を前にしても治らない。人工・偽のはずの身体や人工知能が愛の力で「本物」となる。そのような夢を私達はみたいと願っている。機械やエネルギーに未来の夢を見てきた私たち世代はAIや義肢・義体・ロボットもいつかは人間を幸せにしてくれるものという夢があったはずだ。「僕の彼女はサイボーグ」も繰り返してみた名作である。
昨日TVで野党党首からAIについて直にレクチャーを受けた高市早苗は「AIがあれば議員秘書を2人首にできる」と表現した。どうして「AIがあればもっと良い仕事が早くできる」と言われなかったのか?残念である。残念な資本制社会=日本が機械・AI・人間を何のためにどう使おうとしているかがここに現れている。さて「愛」はどうなる。
健康いちばん 2026/09 四季のカルテ
村上正治







